3月11、12日に二見の人口島の海浜公園グラウンドで関西少年サッカー大会兵庫県予選が行われました。
決勝日の12日は、雨天で寒風の中、兵庫県下ベスト4による白熱の優勝争いが繰り広げられました。
清水S.C.の子供たちには悪いですが「この子達は本当に清水S.C.と同じ小学生?」と思いたくなるほどの高度な個人技とパス回し、トップスピードの速さ、身のこなしに眼がクギ付けになりました。
圧倒的な違いは「ボールへの執着心とパスの意識」です。
この子達は、ボールを追いかけたりしません。ボールの動きに体を合わせたりしません。
この子達は、ボールを貪欲に奪い、何が何でもボールを自分の制御下にねじ伏せようとします。
無理な体勢からでも倒れ込みながらパスを出し、シュートまで持ち込もうと集中します。雨模様もあり、どの子もユニフォームはドロドロです。
高く遠くから飛んできたボールを背中に敵を抱えながら胸でトラップし、まだ空中にあるボールを空中で3度左右の足でキックアップし、浮いたままパスを通したのには驚きました。
また、サッカー通はご存知の技「ジダンのルーレット」(フェイントの一つで、相手の前でスケートのターンのようにクルリとボールをキープしたまま一回りして、相手を抜く技)を当たり前のように使いこなす身のこなしと判断力にも舌を巻きます。
のろのろとパス回しをするプロのJリーグより、明らかにスピードがあるパス回し。
ゴール前の左右の揺さぶりパス。
さすがに県下ベスト4チームです。
全国には、この子達をも上回る子供が居る事に更に驚きます。
大会終了後、Gコーチが優勝チームのコーチと3位チームの子供たちと会話し、練習方法をヒアリングしましたが、面白いことに対極的な指導方針でした。
3位チームの子供たちは、練習場の周りの山々をひたすら走り込む体力作り中心のメニューに、キックとパスの練習程度だと言い、一方、優勝チームのコーチは、体力作りは無く、子供たちに自由に練習させていますとの事でした。
厳しい練習の中から3位に輝いたチームでは、厳しさにサッカーが嫌いになり止めてしまう子供も多い事と想像しますし、自由に練習させられるほどの優勝チームでは、個人個人のサッカーに対する向上心が必要ですし、指導方法に正解は無いものの指導の難しさを感じます。
機会があれば、是非、県レベルの試合をご覧になってください。
お手伝いに来ていただいたお父さんも、高いレベルの試合に驚かれていました。